静岡市の社会保険労務士事務所。助成金、給与計算、就業規則なら河合優一郎社会保険労務士事務所。元SEであり、元ソフト開発会社の人事担当者です。

その社会保険料、何月分の徴収ですか?|入社時のケース

給与計算を行っている方からよく受ける質問の一つが、社会保険料の控除についてです。初回の給与から控除するのか、2回目の給与から控除すればいいのか?ということです。“初回”の給与とか“2回目”の給与などと考えると間違えてしまいます。社会保険料の控除のルールを理解すれば簡単です。

※労使協定で別に定めた場合は、労使協定で定めた方法となりますが、ここでは原則のルールに従った控除ルールについて解説します。

社会保険料の徴収は翌月徴収が原則

社会保険料は、翌月の給与から控除していきます。例えば6月に入社したのであれば、7月の給与から控除することなります。実際の例を見て確認していきましょう。

【例1】入社日が6月1日の場合

給与締日:20日、給与支払日:25日で考えます。
例えば、6月1日に入社したの人をAさんとすると、Aさんは6月入社ですので6月分から社会保険料がかかります。Aさんの初回の給与は6月25日ですが、6月25日払いの給与は社会保険料の控除のルールで行うと、5月分の社会保険料を控除することになります(5月分の社会保険料を翌月の6月25日払いの給与で控除する)。Aさんは6月から社会保険料がかかりますから、6月25日払いの給与からは社会保険料を控除する必要はありません。2回目である7月25日払いの給与から6月分の社会保険料を控除しますので、7月25日払いの給与から控除開始となります。

【例2】入社日が6月23日の場合

同じく給与締日:20日、給与支払日:25日で考えます。
別の入社日で確認していきましょう。6月23日に入社した人をBさんとすると、上の例のAさんと同様に6月分から社会保険料がかかります(社会保険料に日割りといったものはありません)。Bさんの給与は6月給与の締日(20日)以降の入社ですから初回の給与は7月25日となります。7月25日払いの給与は6月分の社会保険料を控除しますのでBさんは初回の給与である7月25日払いの給与から控除することになります。

初回の給与から控除する・しない?ではわからなくなる

AさんもBさんも同じ6月中の入社です(Aさんは6月1日、Bさんは6月23日入社)。しかし、初回給与から控除するのはBさんだけでAさんは、初回給与からは社会保険料は控除されません。AさんもBさんも6月から社会保険料がかかりますが、6月25日払いの給与と7月25日払いの給与が何月分の社会保険料が控除されるのかを理解していれば簡単です。Aさんは2回目の給与、Bさんは1回目の給与ですが、どちらも7月25日払いの給与から社会保険料の控除開始となります。

締日と支給日が月ずれする場合

上の例は、締日(20日)と支給日(25日)が同月(6月)の場合です。支給日が翌月(例えば7月10日)になった場合は、AさんもBさんも6月中に入社ですので7月に支払われる給与から控除を開始します。社会保険は給与を支払った月で考えます(支給日基準)。このように月ずれする場合は、月末近くに入社して数日間しか仕事をしなかったとしても社会保険料は控除されてしまいます。このようなことも考えて入社日を考える必要があります。

まとめ

これまで書いてきたポイントをまとめます。

入社した日に属する月から社会保険料は発生する
社会保険料に日割りなし、月単位となります。入社日が例えば月末日(1日だけ)でも1ヶ月分の社会保険料がかかります
社会保険料は翌月の給与から控除する
例えば6月分の社会保険料は7月中に支払う給与から控除する。社会保険は○月の給与とは支給日で考えます。締日で考えないことに注意しましょう。○月の給与とは「支給日基準」が大切な考えです。
社会保険料控除開始は“初回”とか“2回目”の給与からというような考えは間違えの元
給与締日によって初回の給与から控除するケースもあるし、2回目の給与から控除するケースもある。
支払日が翌月に月ずれしている会社は入社日に注意する(例えば締日25日、支給日翌月10日とか)
入社した月の翌月給与から社会保険料は控除開始となるが、締日以降入社の場合は社会保険料だけ発生してしまう。特に給与支給日が翌月に月ずれしている場合は入社日をよく考えてあげる。