静岡市の社会保険労務士事務所。助成金、給与計算、就業規則なら河合優一郎社会保険労務士事務所。元SEであり、元ソフト開発会社の人事担当者です。

遅刻と残業、単純に相殺してませんか?

会社の都合で暇な日には早く帰ってもらって、週末など忙しい日にはその分残業をしてもらう場合、早退と残業の相殺を行う場合などしていませんか?本来であれば残業を支払うケースです。変形労働時間制の導入などを検討されたほうが良いでしょう。

業務の繁閑の差が大きな会社では変形労働時間制の活用を

早退と残業、単純に相殺しているのは違法です。繁閑の差が大きな会社では、変形労働時間制を検討して法令に準拠するようにしましょう。

遅刻や早退と残業、単純に相殺していいの?

遅刻や早退した場合はその分の賃金を差し引いている会社がほとんどだと思います。このこと自体は、ノーワークノーペイの原則から特に問題ではありません。

しかし、中には、例えば、ある日に1時間遅刻または早退をして、翌日にその分1時間の残業を行った場合に、遅刻等と残業を相殺して、残業代を支払わないといったケースが見受けられます。

残業は1日単位の労働時間でも判断しています

確かに、この2日間を平均すれば1日8時間の勤務ということになりますので、一見、残業代の支払は必要ないかのように思われるかもしれませんが、厳密には、それぞれを別の時間として考えます。
例えば、1時間の単価が1500円の従業員だとすると、1時間の遅刻等によって給料から控除しても良いのは1500円のみです。一方、1日8時間を越えて1時間の残業を行った場合に支払うべき残業代は、1500円×1.25=1875円となります。つまり、実際にはここで375円の差額が生じるわけですから、単純に相殺してしまうことはできません。

事業の実態にあった労働時間の管理方法を考えましょう

これは軽微な事例ですが、例えば、会社の都合(例えば小売業の店舗などで、暇な日には早く帰ってもらって、週末など忙しい日にはその分残業をしてもらう場合など)で早退させ、残業と相殺を行う場合などは、変形労働時間制の導入などを検討されたほうが良いでしょう。